ピーマンのビタミンCが熱に強いわけ

栄養学

ピーマンはビタミンCを多く含む野菜の代表格です。

なんとトマトの約4倍含まれています。

ビタミンCは体内で発生する、老化物質(活性酸素)の働きを抑える栄養素です。

紫外線を多くあびる夏場に、積極的に摂ると良い野菜です。6~9が旬の野菜なので、とても理にかなっていますね。

栄養素に紐づいたレシピ本や、ホームページの記事を読むと、この様な言葉を目にすることが多いはずです。

「ピーマンのビタミンCは壊れにくい。」、「炒めても熱に強い。」

なぜだろう?と不思議に思い、理由が知りたくなって、調べてみました。

野菜がもつ色のパワー

ピーマンに限らず、トマトの赤色、なすの紫色、かぼちゃの黄色など、野菜にはさまざまな色が存在しています。

この色素によって、植物は太陽の光から栄養分を作ったり、外敵から身を守ったりできるのです。

実はこの色素は、人間にもメリットがあるんです。

皆さんは、フラボノイドという言葉をご存知ですか?

ピーマンに含まれる色素の一種で、他にも緑色の葉や、柑橘類の皮にも含まれています。

フラボノイドは、ビタミン類に良く似た働きをすることがわかっています。

強い抗酸化作用があるため、体を老化物質から守ってくれるんです。

注目栄養素「ヘスぺリジン」

フラボノイドにもたくさんの種類があり、確認されているもので4000種類以上あるといわれています。

4000種類のなかには、そばに含まれるルチンや、玉ねぎに含まれるケルセチンなどがあります。

これらフラボノイドは、ビタミンに似た働きをするので、ビタミンPとも呼ばれますが、実際はビタミン類とは別物なので注意してくださいね。

ここで今回注目するのは、ピーマンに含まれるヘスぺリジンという栄養素です。

ヘスぺリジンの驚くべき力が、壊れやすいビタミンCを安定化する働きです。

この栄養素のおかげで、ピーマンを油で炒めたり、焼いたりしても、栄養をしっかり摂ることができるのです。

ビタミンCのサポート役をするヘスぺリジンですが、ヘスぺリジン自体にも、血流を改善する働きがあることがわかっています。

ビタミンCは血管や肌、骨に存在するコラーゲンの生成を促す栄養素なので、

ヘスぺリジンとビタミンCは、相乗効果で生活習慣病の予防につながる、名コンビといえます。

この機会にぜひ覚えておいてください。ヘスぺリジン。

最後までご覧いただき、ありがとうございました♪

プロフィール
編集した人
林 ゆかり

【持っている資格】管理栄養士・調理師・登録販売者
1989年生まれ青森県出身。埼玉県在住。

好きな料理、健康の知識を活かして、毎日少しずつ心豊かに成長していけたら。なんて考えています。

このブログが皆さんのお役に立てれば大変光栄です。よろしくお願いします。

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